一重項酸素の効果

さまざまなウイルス・臭いに効く一重項酸素

フィルター方式による一重項酸素発生のイメージ

一重項酸素とはどのようなものなのか一般的にはあまり知られていません。一重項酸素がさまざまなタイプのウイルスの不活性化に有効であることは、すでに1990年代に医学的に解明されており、がんや感染症の治療のため、「光線力学療法」として実際に医療の現場で用いられてきました。しかし、脱臭・滅菌に効果があることは長らく知られていませんでした。
私たちは当初、脱臭に効果のある物質として『食品添加物で認可されている光増感色素由来の』一重項酸素に注目し、広島大学、広島県立総合技術研究所保健環境センターと共に強力な脱臭効果があることを実証しました。そこで硫化水素、メチルメルカプタン(タマネギ腐敗臭)を100%消臭したのです。その結果を受けて、これほどの強力な酸化作用ならば、細菌やウイルスの不活性化にも有用性があるのではないかと考えました。
実証実験の結果、まずエンベロープという膜をもつウイルス〔Aソ連型インフルエンザ、B型インフルエンザ、新型インフルエンザ(AH1pdm)、など〕の多くは5~15分程度の短時間でほぼ100%不活化(死滅)させることを確認、エンベロープがなくアルコールには効果が低いウイルス(ポリオウイルス、カリシウイルス等)についても、時間はかかるもののほぼ死滅させることを確認しました。
2020年度、国内鳥インフルエンザで殺処分になった鶏は約700万羽です。鳥インフルエンザはエンベロープをもつA型ウイルスなのでA型インフルエンザと同等の不活化効果が期待されます。
光増感色素由来一重項酸素で滅菌・浄化した空気は居住空間で人体に安全ですから鳥にも安全です。かつ、脱臭もしているので快適な環境を作れます。
光増感色素由来一重項酸素の空気清浄機は居住空間で使える人体に安全な次世代型空気清浄機です。

スクラバー型鶏糞乾燥機排気脱臭装置
スクラバー型脱臭ウイルス不活化空気清浄機

既存製品との比較 ※当社調べ

脱臭・殺菌作用のための
酸化作用物質
安全性 酸化作用の実施場所 脱臭・殺菌効果 コスト
(反応に必要な資機材の価格)
一重項酸素 装置内反応槽 フィルター面 インフルエンザウイルスも
ノロウイルスも5分で死滅
ポリオウイルスは60分で死滅
ヒドロキシ
ラジカル
またはオゾン
装置内または装置外の空気中 不明
光触媒皮膜
(酸化チタン皮膜)
(酸化亜鉛皮膜)
酸化皮膜上と近傍のみ 死滅率99.9%
大腸菌は3時間
球菌は1時間で死滅